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2009.04.29

世界がわかる理系の名著

世界がわかる理系の名著 (文春新書)
鎌田 浩毅
文藝春秋
売り上げランキング: 2722

いまんとこ、今年一番。

まずは目次っす。

はじめに
第1章 生命の世界
 ダーウィン『種の起原』
 ファーブル『昆虫記』
 メンデル『雑種植物の研究』
 ワトソン『二重らせん』
第2章 環境と人間の世界
 ユクスキュル『生物から見た世界』
 バヴロフ『大脳半球の働きについて-条件反射学』
 カーソン『沈黙の春』
第3章 物理の世界
 ガリレイ『星界の報告』
 ニュートン『プリンキピア』
 アインシュタイン『相対性理論』
 ハッブル『銀河の世界』
第4章 地球の世界
 プリニウス『博物誌』
 ライエル『地質学原理』
 ウェゲナー『大陸と海洋の起源』
あとがき
本書で参考にした図書

フォーマットの勝利といえるかも。
以下の統一された形で
簡潔にまとめられてます。
・「書いたのはこんな人」
 著者の人となりが簡単に紹介されています。
・「こんなことが書いてある」
 著書の簡潔なまとめ。
・「その後、世界はどう変わったか」
 著者および著作のその後の世界に与えた影響について。
・「エピソード」
 著者の魅力をまた別の角度で。
・「○○○の教訓」(○○○には著者)
 その後の科学の世界に与えた意味などについて
・「さわりピックアップ」
 著作のさわりを抜粋。
・「コラム ○○○後」
 この本の筆者が選んだブックガイド

このフォーマットのおかげで、
ざっと概観するにはうってつけです。

以下ざっとメモ。
●フォーマットが見事にはまってる。

●サポーターに恵まれたダーウィン。妻がウエッジウッドの創業者の孫。

●サイエンスライターの先駆けだったファーブル。
 こちらは貧乏。『昆虫記』はむっちゃ平易。
 フランス人は犬より小さいものは目に入らない!?
●メンデルは純粋なオタク科学者。

●二重螺旋のワトソンはイメージの人。イメージ駆動型。

●ユクスキュル。大共感。
 「生物が自分を中心として意味を与えたものが本来の環境」
 「環世界」
 「主体が意味を与えたもののみがそこに存在する」

●パブロフ。客観性と再現性。実験と検証の意義。

●「けんか屋」ガリレオ

●最後の錬金術師ニュートン
 科学者が選ぶNo.1科学者。
 ちなみに一般人の選んだNo.1はアインシュタイン。

●アインシュタイン
 「才能とは生まれながらにして頭を疲れさせないシステムを搭載していること」

●ハッブル
 神は何物をも与える。
 イケメンにして成績優秀、スポーツ万能、
 明るい性格、冒険野郎、そして歴史に名を残す科学者。

やはり文章のうまい人が名を残すということですね。

最後に筆者のブックガイドもよかったです。
読書の醍醐味でもある「読書数珠繋ぎ」状態に陥ります。
あぁ、またアマゾンの欲しいものリストが長くなる。

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2009.04.28

おいしい山形

新幹線とはおもえない速度で車窓が流れていきます。
外に広がる景色が広いんです。
建物の数が圧倒的に少ないんですね。
東京からだと3時間近くかかります。
ちょうど東京大阪と同じぐらいなんですけど、
それほど長く感じません。
全くもってのどかに山形に到着します。
陸路では最も北に来たことになります。

お昼は5名で山形駅の近くの蕎麦屋。
地元の方いわく、山形は蕎麦屋が多く、名物とのこと。
中でも板そばが有名で、
連れて行ってもらったお店にも板そばがありました。
ちょっと高めだったので、
山形ではポピュラーなげそ天そばを注文。
そばは非常に腰が強く、わたしの好みにあいました。
値段は900円。それなりにするもんですね。

200904281147000
駅やら駅の近辺には
やたらとNHK大河の
「天地人」の幟やらポスターを見かけます。
今ちょっとした山形ブームなのかも。
そういえばおくりびとも山形だし。

仕事が終って、
山形駅でお土産にシベールのラスクを買います。
ラスク自体はそう珍しいものじゃありませんけど、
いつの間にか、ここ山形の名物土産になったようです。
ガーリックやブルーベリーや
ショコラなどいろいろありますけど、
プレーンをチョイス。
さっくりと軽い甘さとバターの風味がおいしいです。

ちょっと肌寒くはあったんですけど、
お天気もよく、実に気持ちのいい出張でした。
また来たいな、山形。

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2009.04.27

ヒトとサルのあいだ

ヒトとサルのあいだ―精神(こころ)はいつ生まれたのか
吉田 脩二
文藝春秋
売り上げランキング: 99099

そこはかとなく
トンデモ本の香りがするところが、
いい感じです。

以下目次です。

 こころの時代に必要な新しい精神理論
 第1部 精神誕生の道のり(ヒトがサルから進化したことは周知の事実です。
  赤ん坊はある時期から、劇的に言葉を語り始めます。)
 第2部 現世人へ―言語誕生の道のり(北京原人もネアンデルタール人も人類の直接の祖先ではありません。
  なぜ滅びたのか。第一段階、原人の脳が大きくなりすぎました。)
 第3部 「精神」とは(眼科医は眼のことを知り、皮膚科医は皮膚のことをよく知っています。
  ピカソもベートーヴェンも異能の人でした。)
 第4部 狩猟採集民から農耕民へ(人間らしさは、言語を獲得した時点で生じました。
  釈迦、ソクラテス、孔子がほぼ同時にこの世の中に登場しました。)
 最後に

以下ざっとメモ。

●奇跡とか、運命的とか。ちょっと大げさ…。

●たとえが少しずれてる感じ。マザー・テレサとアル・カポネとか。

●わたしの「理論精神学」

●因果律に従わない精神

●全能因子

●人間は仮想現実世界を生きる唯一の生き物

●精神と夫婦。ここの部分はちょっと面白いよ。

●隠された発情期

●本来生き物はすべてデジタル的に外界を認知する。
 しかし人類は、デジタル情報を
 アナログ化することによって生き延びてきた。

最後に。
引用部分の文字が一回り小さく読みにくい。
てかその引用部分をふまえて、
あとの展開につなげるんだったら、
自分で簡潔にまとめて欲しい。
原文は注釈にするなりせんかい!
注釈だったらあの小ささでもいい。
どうせざっくり読みの場合読まないから。

結構決め付けがあったりとか、
危なっかしい部分はあるけど、
ちょっと面白い読書ではありましたね。

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2009.04.26

循環する因果律

単なる言葉遊びです。
ほら、風が吹けば桶屋が儲かる
って言うでしょ。
あれをぐるっと一回りさせるチャレンジ。
では、いきます。

①風が吹く
②土ぼこりが舞う
③目に入る
④目が見えなくなる人が増える
⑤目の見えない人の趣味といえば三味線。
 で、三味線の需要が増える。
⑥三味線といえば猫の皮が材料
⑦猫が乱獲される
⑧天敵の猫が減ってねずみが横行する
⑨桶をかじりまくり、桶の買い替えや修理の需要が増える
⑩桶屋が儲かる

と、ここまでは既知ね。
ここから、こんな感じでどうでしょ。

⑪桶の材料の木材需要が増える
⑫どんどん山から木を切り出しにかかる
⑬禿山が増える
⑭街中に風が吹き込むようになる。
⑮①に戻る。

猫か木か、どっちが先になくなるか。
ってことで、⑫あたりがネックかな。

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2009.04.24

仕事パソコン騒動記

会社のノートPC(東芝ダイナブック)の電源が入らなくなりました。
タッチパッド手前のインジケータの
コンセントマークがオレンジ色に点滅している状態。

全仕事のデータがこのマシンにしかありません。
またバックアップもほとんど取っておらず、
はっきり言ってこのままだと全く仕事になりません。
なんとかしないと。

サポートに電話して状況を伝えます。
一旦バッテリパックを外して
AC電源だけで電源を入れてみるよう指示を受けます。
その通りにやってみると、見事起動しました。

再度電源を切ってバッテリパックを
元通りにして電源投入。
今度はそのまま起動します。
ほっと一安心。

東芝のサポートの人、ナイスサポートでした。
ありがとさんです。

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2009.04.22

現代語訳 学問のすすめ

学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)
福澤 諭吉
筑摩書房
売り上げランキング: 711

あまりにも有名な冒頭の一節で始まるこの本を、
日本語音読教の教祖、齋藤孝氏が、
リズミカルに現代語に訳した一冊。

目次は以下。

  学問には目的がある
  人間の権理とは何か
  愛国心のあり方
  国民の気風が国を作る
  国をリードする人材とは
  文明社会と法の精神
  国民の二つの役目
  男女間の不合理、親子間の不条理
  よりレベルの高い学問
  学問にかかる期待
  美しいタテマエに潜む害悪
  品格を高める
  怨望は最大の悪徳
  人生設計の技術
  判断力の鍛え方

わたし自身も冒頭だけで
読んだような気がしたんだけど、
それは全くの錯覚で、
読んだことのない作品だった。

で、さすがは齋藤先生。
たたみかけるようなテンポと
リズムが実に心地よい。

実は文語体って、
美しいリズムを持ってるとおもう。
それを損なうことなく、
今の言葉に置きなおすことに成功している。

内容的には、国家と個人の関係の件なんか、
今のこの世の中にこそ、
参考にすべきなんじゃないかなと。

それと後半はまさにビジネス書。
今の世にも十分通用する内容。

ま、とりあえず、これ読んどけば、
後でほんまもん読むときにも、
とっつきやすくなること請け合い。

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2009.04.15

井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室

井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 (新潮文庫)
井上 ひさし
新潮社
売り上げランキング: 51193

結構いろんな文章読本を読んできました。
で、この本にもやはりありました。
「自分にしか書けない事を誰にでもわかるように書く」
それが文章の基本だと。
そこに長期記憶を絡ませるのは初めてでしたね。

「が」と「は」の違い、
「が」は未知のものについて、
「は」は既知のものにつく。
ここまですっきりしたのもはじめてかも。
これは長期記憶に残さねば(笑)。

あとがきの「恩送り」(江戸時代には普通に使われていたらしい)もよかったです。

  誰かから受けた恩を、
  直接その人に返すのではなく、
  別の人に送る。
  その送られた人がさらに別の人に渡す。
  そうして「恩」が世の中をぐるぐるぐるぐる回っていく。

そしていつの日かじぶんの元へ、
なんて考えると、ダメなんだよねー。

こういうことこそ、
学校できちんと教えるべきだと、
おもうんですけどねー、
いやほんま。

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2009.04.14

川べりにて

Cimg0698

最近テレビなんかでも
よく見かけるのが川べりのシーン。

主人公がお昼におにぎりを食べてたり、
気になるあいつと互いの気持ちを
言い出せないまま歩いたり、
川向こうに沈む夕日を見ながら、
何かを決意したり、
誰かを探しにやってきたり、
ライバルと決闘したり。

どうやら川には、
何かありそうですね。

思うに、流れているということと、
向こう岸があるということ。
この二つが大きいような気がします。

流れはイコール動き、
それも街中の流れはゆっくり。
止まっているようでいて実は動いている。
何だか自分を見つめるときの、
時間の流れのようじゃないっすか。

それに向こう岸があるというのは、
こちらと向こう、近くと遠く、
過去と未来、夢と現実、
なんかこう、分かれ目があって、
そこに向き合っている、
そんな思いがわいてきます。

いつもと同じなんだけど、
ちょっと違う、
そんな日常の中の、
非日常というか。
いつかはそこから離れていく、
そう分かってるんだけど、
離れがたい、
そんな場所なのかなと。

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2009.04.13

「依存症」の日本経済

「依存症」の日本経済 (講談社BIZ)
上野 泰也
講談社
売り上げランキング: 55990

日本経済の問題点を、
様々な「依存症」という
一種の病気に犯されているととらえ、
分析とその処方について論じた著作。

以下目次。

  第1章 日本の個人消費は「女性依存」 ~婦人服売上高にカギがある
  第2章 お父さんのこづかい減少でわかる「交際費依存」体質 ~「消費弱者」に逃げ場はあるのか
  第3章 なお残る「建設業依存」と構造調整圧力 ~中小・非製造業は生き残れるのか
  第4章 食料の「海外依存」は本当に問題なのか ~40%の食糧自給率が意味するもの
  第5章 緩和への熱が冷め「規制依存」に逆戻りする日本 ~このままでは国ごと沈んでしまうのか
  第6章 教育はどこまで「学習塾依存」を強めるのか ~ゆとり教育が生んだ3つの弊害
  第7章 景気判断や買い物で「マスコミ依存」する日本人 ~景気の波と報道の影響力の関係
  第8章 投資に移行しにくい家計運用の「預金依存」 ~間接金融中心で何が悪い?
  第9章 主導権を握れず「外国人依存」が続く金融市場 ~ブレークスルーを生む政策を打ち出すために
  第10章 日本経済はやっぱり「米国依存」 ~否定された「デカップリング論」
  第11章 ケーススタディ:少子高齢化の秋田県は「日本の未来図」

著者の本職でもある
「投資」に対する慎重な姿勢が印象的。

また、今後の日本を「人口減少社会」ととらえ、
経済を担う根源の力である「人口」の減少に対して、
グリーンスパンの独特のアイディアを紹介しながら、
外国人を含んだ形の
「滞在型人口」の増加を
目指していくべきだと提言しているのが心に残ります。

最後の秋田県の「ケーススタディ」に、
絶望と希望の両方が見えますね。
そしてそれはそのまま、
秋田だけじゃなく日本の、
ひいては世界全体の問題として、
これからますます注目されてくるんでしょうね。

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2009.04.12

両陛下のこと

4月10日の天皇皇后両陛下の金婚式のご会見ほど、
感動的な会見は近来まれに見るものでしたね。
(といいつつ、水島ヒロと絢香のもよかったなぁ)

互いを尊敬するお気持ちと、
艱難辛苦をともにしてきた
同志への心からの労いが、
もうひしひしと伝わってきて、
思わず涙ぐんじゃいました。
天皇陛下も、
ちょっと言葉に詰まっておられたほどだったし。

ただ気になったのは、
陛下の口から出たのは、
「悲しい」「辛い」ということばだったこと。

「楽しい」「嬉しい」という系統の言葉は
ついぞ聞かれなかった気がする。
(感謝という言葉もその裏には、
よく耐えてくれたねというおもいがあるし)

これはそういうことが
なかったということじゃなくって、
例えば、宮様の成長なんかは、
まさに楽しく嬉しいことなんだろうけど、
お二方にしてみれば、それ以上に、
自分たちの間に生まれた
子どもたちが背負うべき運命が、
徐々に目に見えてきて、
み子さまたち自身もそれに気づいていかれる、
その過程そのものなんですね。

だから「楽しい」「嬉しい」と
一言で片付けられるようなことじゃくって、
その向こうにある「悲しみ」や「辛さ」を
つい見てしまう、そういうことなんじゃないかな。

ある意味日本一孤独な夫婦であり、
家族なのかもしれないですね。

いやぁでも、日本の「象徴」が、
ほんと両陛下で
よかったなぁ、
強くそう思った会見でした。

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2009.04.11

子どもと老人のこと

最近知った「Chikirinの日記」というブログがいいっす。
筆者の考え方や、小気味のよい議論の展開など、
共感できることしきり。

その中で、「保育所が永久に足りないであろう理由
という記事があって、
それを読んでちょっと感じたことを書いてみます。

今待機児童の問題で話題の保育所、
それとこないだ群馬で火事があった老人ホーム、
これらの施設は、「供給が需要を生む」という構造なんで、
「永久に足りないだろう」というのが記事の骨子。
なるほどなぁ、と。
じゃ、どうするか。
これはもう「社会全体で子ども(老人)の面倒を見る」しかないかな、と。
この場合の「社会」は、いわゆる労働人口ね。
20歳から60歳までの働いている人。

自分の子ども達の教育、
すなわち未来への投資と、
自分達の老後を現役のうちに税金で買い取っておく、
そういう風に考えれるように
意識転換しないといけないんじゃないの、そろそろね。

あと、子どもたちと老人たちには
互いに互いの役に立ってもらうというのもいいんじゃないかな。
例えばね、保育所と老人ホームを同じ敷地内に立ててみる。
老人は子どもからパワーをもらい、
子どもは老人の穏やかさや経験を感じ取る、
とかね。どんなもんかな?

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2009.04.10

明治時代の人生相談

明治時代の人生相談―一〇〇年前の日本人は何を悩んでいたか
山田 邦紀
日本文芸社
売り上げランキング: 322559

ツレに面白いぞ、と紹介されて。
悩みを書いてそれに識者が回答するという
人生相談のフォーマットは
既に明治時代には確立されていたようで。

それにしても、相談の内容は、
いつの時代もそう変わらないようで。

あ。それと。
戸主の許しがないと
結婚できないってのが、
終戦直後(昭和22年)まで、
生きてたってのには、
ちょっと驚き。

圧倒的に多い女性の相談者と
これまたほとんどの回答者が男性
というところから来る
「おいおい」感がまた
今からすると面白いよー。

悩み多き人には、おすすめ。
みんな昔から悩んでおるんじゃよ、
ってことで。

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2009.04.09

魚舟・獣舟

魚舟・獣舟 (光文社文庫)
上田 早夕里
光文社
売り上げランキング: 143663

あやかしと人工の知性体が
奇妙に融和している、
そんな感じが満ち満ちている短編集。

何かこうしっとりしてるんよなぁ。
読んでると微妙に琴線に触れる感じ。
実家のあるところが舞台になってたりして、
親近感わくし。

中でも「小鳥の墓」が一番好きかな。
死にたがってる人の手助けをして、
きちんと殺してあげる、
そんな男の話。
思春期の頃の、
教育実験都市
みたいなところでの
体験が読ませる。

海の好きな人には、
おすすめです。

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2009.04.08

アマゾン・ドット・コムの光と影

アマゾン・ドット・コムの光と影
横田増生
情報センター出版局
売り上げランキング: 11140

今や、ここで書かれていた
年間売り上げ1000億は、
書籍だけで突破しているようですね。
最後に書かれていた
日本の出版業界の「常識」を
覆すという状況は、
もう既に達成されつつあるのか、
もう一度その後を取材してもらいたいものです。

以下目次です。

  プロローグ 密かに急成長するアマゾンジャパン
  第1章 アマゾン・ドット・コム上陸前夜
  第2章 アマゾン心臓部・物流センターの実態
  第3章 空虚な職場に集う人々
  第4章 アマゾンの秘密主義を恐れる出版業界
  第5章 日本で躍進した本当の理由
  第6章 その強さの裏側にある底辺
  第7章 アマゾンの目指す「完成形」
  エピローグ アマゾン化する社会の行方

わたしは、プレミアム会員じゃありませんけど、
あの仕組みも、すべての送料を無料にする代わりに、
年会費をとるということで、
購買行動に関わらず、
固定収入が入ってくるんですから、
経営上は大きなプラスなんでしょうねぇ。

売上規模も取扱商品も、
これが書かれた時よりも、
はるかに増えてはいますが、
おそらく物流の現場は、
基本的には変わっていないはずです。
というのも、コストパフォーマンスからすると、
当時の方法論は、
ベストに近いものだったでしょうし、
さらに、むしろ昨今の経済状況からすると、
より、使い捨て状況に
拍車がかかっていても
おかしくないような。

でもこれを読んで
アマゾンの秘密主義には、
ちょっと嫌な感じがしました。
結局のところ、それは、
文句を言わない従業員の選別につながり、
そして最後には、
そこで働く人たちは、
何も自分たちでは考えずに、
ただひたすら言うとおりに、
物言わずに従う、
いわばロボットと化してしまう、
そんな未来に繋がるのでは、と。

まるで1984の世界というと、
飛躍しすぎですかね(^^;

とはいえ、
昨日もポチっとクリックしてしまった
わたしにとって、
今やアマゾンはないと困る
サービスになってしまってたりするんですな、これが。。。

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2009.04.07

アフリカ・レポート

アフリカ・レポート―壊れる国、生きる人々 (岩波新書)
松本 仁一
岩波書店
売り上げランキング: 3669


  国の独立」から「人々の自立」へ

日本が本当にやるべき援助の方向性がここにある、
そう感じました。

以下目次です。

  序章 アフリカの今―ルムンバの夢はどこへ行ったか
  第1章 国を壊したのは誰か―ジンバブエで
  第2章 危機に瀕する「安全」と「安心」―南アフリカ共和国で
  第3章 アフリカの中国人―南アで、アンゴラで、スーダンで
  第4章 国から逃げ出す人々―パリで、歌舞伎町で
  第5章 「人々の自立」をめざして―農村で、都市スラムで
  第6章 政府ではなく、人々に目を向ける―ケニアで、ウガンダで、セネガルで

権力は腐敗する。
絶対権力は絶対腐敗する。

そんな言葉を思い出しました。
それほどアフリカ諸国の、
指導者層の腐敗ぶりには、
衝撃を受けました。

特に南ア。
ネルソン・マンデラに象徴される、
アパルトヘイトからの脱却後、
希望に満ちた国づくりが進んでる、
そう何の根拠もなく思ってました。
ところが、治安をおろそかにしたばっかりに、
そのしっぺ返しを受けているようです。

ケニアも、
首都ナイロビのイメージが強く、
あまりうまくいってない印象はありませんでした。

それにしても、中国の、
本当の影響力は、
こういうところにあるのかと
驚かされます。
いつのまにやら、
その国の大衆層の
生命線を握る立場にあったりします。

最後には、アフリカで
成功している二人の日本人の会社が、
紹介されています。
特に印象に残ったのは

  努力が報われるシステムの保障

という言葉です。

トップダウンから、
ボトムアップへ。
その流れが、
アフリカを変えていくのかもしれません。


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2009.04.06

約束の地

約束の地
約束の地
posted with amazlet at 09.04.04
樋口明雄
光文社
売り上げランキング: 30375

犬と人の歴史は長い。
いつ、誰が決めたのか、
とにかく互いに持ちつ持たれつで
暮らそうと契約を結んだ間柄だ。

主人公・七倉航が支所長を務める
野生鳥獣保護センター・八ヶ岳支所の、
精神的支柱であり、
猟の名人・戸部徹太郎の言葉です。

動物が主役の話です。
特に「稲妻」とあだ名される巨大なツキノワグマと、
これも「三本足」と呼ばれる巨大イノシシ、
彼らが育まれてきた自然に、
狂わされていきます。
もちろん人のせいです。

そしてもうひとつ。
これは犬と人の話でもあります。
特に途中で主人が変わり、
犬が苦手な主人公が、
面倒を見る羽目になった
ベアドッグ・ダンが、
いいんですよ。
あと渋いところでは、
戸部さんの分身、紀州犬の吹雪。
まさにこの飼い主にしてこの犬あり、
ってな感じです。

最初のイメージよりも、
はるかに厳しく、辛い
ストーリー展開でしたが、
それぞれ納得の行く落ち着き方かな、
そんな気がします。

おすすめです。

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2009.04.05

隅田川の桜

春の陽気に誘われて、
隅田川べりをふらふらと散策です。

いろんな屋台も出て、
まぁ、すごい人出でしたよ。

その中で、桜の淡いピンクと
濃いピンクのコントラストが、
印象的でした。
Cimg0689


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2009.04.04

初代けいすけ@品達

200904031859000

券売機に人気No.3とあった
黒味噌ラーメン味玉のせ大盛り(1000円)を注文します。

はい?
これって坦々麺っすか!?
スープは真っ黒。
味玉の白身も黒ずみます。

麺はまぁまぁです。
特筆すべきは、チャーシューのうまさ。
歯ごたえが絶妙です。
とろとろ過ぎず、硬すぎず。
ただスープが残念でした。

どうもわたしは、
味噌ラーメンと相性が悪いようです…。

初代けいすけ@品達
〒108-0074
東京都港区高輪3-26-20
TEL.03-5475-7020
・営業時間
 午前11時~午後11時

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2009.04.03

虎よ、虎よ!

虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) (ハヤカワ文庫SF)
アルフレッド・ベスター
早川書房
売り上げランキング: 68865

結局何がそんなに面白いのか、
よくわかりませんでした。

ジョウントと呼ばれるテレポーテーションとか
パラレル宇宙にわたる存在とか、
それなりにハードな部分はあるけど、
大筋は、復讐のためにだけ生きる
放浪の男と、彼をめぐる様々な勢力、
そして大いなる秘密と、
宇宙の行く末が、
もうどんどんと絡みながら、
ねじれていきます。

で、一番よくわかったのは、
怒りがもっともにあう動物は、
虎だということ。

ほとんど誰にも感情移入できない、
そんなお話です。

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携帯画面で文句

通勤電車内でのことでした。
とんとんと肩を叩かれます。
そちらに顔を向けます。
ぬぅっと、目の前に、
携帯の画面が現れます。
その画面には、
「音、うるさいんだけど」と。

どうやらiPodから、
音漏れしていたようです。

すぐに再生を止めて、
そのまま鞄にしまい込みます。

いやぁ、気をつけないといけませんねぇ。
と思いつつも、ちょっとひんやりとしましたcoldsweats01

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2009.04.02

メイリオフォントでご機嫌

Vistaで標準のメイリオフォントを
XPに入れてみた。
参考にしたのは、マイクロソフトのここ

以前その表示の美しさで、
ブラウザはSafariを使ってました。
ちょっと安定性に欠けたんで、
いまはFirefoxです。
その表示用フォントをメイリオに
指定してみました。

しっとり感が結構いい感じです。
他のソフトのデフォも
これにするかってなほどの
勢いですhappy01

やっぱり、表示が美しいって、
いいですねぇ。

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2009.04.01

子どもの貧困

子どもの貧困―日本の不公平を考える (岩波新書)
阿部 彩
岩波書店
売り上げランキング: 703

本当にこの国は子どもに優しくない、
まずはそこから変えないといけない、
強くそう思いました。

目次です。
  第1章 貧困世帯に育つということ
  第2章 子どもの貧困を測る
  第3章 だれのための政策か―政府の対策を検証する
  第4章 追いつめられる母子世帯の子ども
  第5章 学歴社会と子どもの貧困
  第6章 子どもにとっての「必需品」を考える
  第7章 「子ども対策」に向けて

以下ざっとメモ。

●貧困には、相対的貧困と絶対的貧困がある。
 貧困を論じるには相対的貧困の方が重要。

●再分配前の所得より再分配後の所得の方が
 貧困率が高くなる。ということは、
 国が関わると貧乏になるってこと。

●貧乏人の子だくさんはある程度本当である。

●防貧機能は逆機能。

●母子家庭がキー。
 「子どものために早く死にたい」と、
 母親に言わせる社会は許されるべきではない。

●「努力」でさえ、社会階層の影響下にある。
 「誰でも頑張れば…」から「頑張っても仕方ない」へ。

●日本版ヘッドスタートとして、
 保育所は有望であり、ここにお金をかけるべき。

●子どもの必需品への支持が低い日本。

●日本は子どもの貧困に鈍感。貧相な貧困観。

●すべての子どもが享受すべき
 最低限の生活と教育を
 社会が保障するべきである。

幼少の頃の貧困が、
後々まで響くのです。
子どもは未来そのものです。
未来のためにも、
まずは子どもから、
じゃないでしょうか。

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