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2008.04.13

素顔の中国

素顔の中国―街と人と暮らし55話
吉村 澄代
かもがわ出版
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フジヤマ、ゲイシャ、ハラキリといった
外国人の持つステレオタイプな日本観を笑えなくなりそうです。
日本人の持つ一般的な中国人観、やはり改めないといけませんね。

著者は、盲学校の教師の経験を持つ方で、
中国国際放送局という、中国内のニュースを海外に
発信する国家機関の中で、日本語への翻訳をチェックするお仕事を
されてたとのことです。
その中で、感じられたことを綴られたものだそうです。

やはり学校の先生という経験からでしょうか、
教育に関するエピソードが多いですね。
日本以上の格差社会である中国では、
都市部に住む人達と地方の農村部に住む人たちの間には、
教育という面でも大きく差があるようです。
収入面の差が大きいようです。いわゆる子どもへのお金のかけ方ですね。

一番驚いたのは、主にこれも都市部ですが、
共働きの家庭が、普通にお手伝いさんを雇っていること。
昔から女性の労働力を重視する中国のこと、
結婚して子どもを持っても、働く女性が大半で、
やはり家事まで手が回らない状態らしく、
そこを地方出身のお手伝いさんを雇うケースが多いとか。

いろいろ読んでみると、日本とどちらが資本主義の国か、
分からなくなりますね。
それと、感じたのは、「アメリカと似てるなぁ」ということですね。
もちろん国家の体制も歴史もぜんぜん違うんですが、
人々のダイナミズムとか、生活スタイルとか、
「アメリカンドリーム」ならぬ「チャイニーズドリーム」とか、
なんか、よく言えば、「夢を持てる社会」、
言い方を変えると、「山っ気を持てる社会」ですねw。

まぁ、間違いなく21世紀は中国の世紀でしょうね。
「勢い」だけではない、奥の深さを感じさせる一冊でした。

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